持続性抑うつ障害(気分変調症)
持続性抑うつ障害は、うつ病(大うつ病性障害)の抑うつエピソードほどではない、うつ病に比べて軽い抑うつ症状が慢性的に2年以上持続する病気です。
持続性抑うつ障害の経過中に症状が重くなり、うつ病に至ることもあります。
持続性抑うつ障害の診断基準
A.抑うつ気分がほとんど1日中存在し、それのない日夜もある日のほうが多く、少なくとも2年続いている
B.抑うつの間、以下のうち2つ以上が存在する
- 食欲減退または増加
- 不眠または過眠
- 気力の減退または疲労感
- 自尊心の低下
- 集中力低下または決断困難
- 絶望感
C.この症状の2年の期間中、一度に2か月を超える期間、基準AとBの症状がなかったことはない
持続性抑うつ障害とうつ病の違い
持続性抑うつ障害の診断基準にあり、うつ病の診断基準にない症状
- 自尊心の低下
- 絶望感
うつ病の診断基準にあり、持続抑うつ障害の診断基準にない症状
- 興味・喜びの著しい減退
- 精神運動焦燥または制止
- 無価値観または罪責感
- 死についての反復思考、自殺念慮
持続性抑うつ障害によくみられる症状
- 低い自己評価
- 悲観主義
- 不適切であるという感情
- 社会的ひきこもり
- 絶望感
持続性気分障害の治療
SSRI、SNRI、NaSSA等の抗うつ薬を内服します