頓服と内服

「頓服(とんぷく)」という言葉は、自ら使われる患者さんも多いので、意識せずに使ってしまいますが、普段から病院に通い慣れていない方、お薬を飲むことが少ない方には馴染みがない言葉で、「頓服とはなんですか?」と尋ねられてしまうことがあります。

とんぷく【頓服】

一日に定期的に飲むのではなく、症状が出た時に薬を服用すること。頓用(とんよう)といいます。「屯服」と書くこともあります。

反対に定期的に薬を飲むことを、内服といいます。

熱が高い時のみ解熱薬を飲む、便秘の時のみ下剤を飲むといった飲み方は頓服ですね。

心療内科・精神科では、寝られない時のみ睡眠薬を飲む、パニック発作が起きた時のみ抗不安薬を飲む、興奮や苛々感が強い時のみ鎮静作用のある薬を飲むなどの頓服が処方されることがあります。

例えば、寝られない時のみベルソムラ(20㎎)という睡眠薬を飲む場合は次の様になります。

ベルソムラ(20㎎)1錠不眠時

抗うつ薬などは基本的には毎日定期的に飲むことにより効果が得られるため、頓服ではなく内服します。例えば、レクサプロ(10㎎)という抗うつ薬を内服する場合は次の様になります。

レクサプロ(10㎎)1錠夕食後

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