不眠になった場合、生活習慣を見直すことも必要です。特に不眠以外の症状を伴わない場合は、まずは問題がある生活習慣を見直すところから始めても良いと思います。ただし不眠以外に抑うつ症状があり、特に「消えてしまいたい」「死んでしまいたい」といった希死念慮を伴う場合は心療内科や精神科を受診する必要があります。
厚生労働省が公開している睡眠障害の対処法があるので、特に不眠症状だけであれば、以下の対処法を試してみましょう。睡眠習慣を見直してから病院を受診しても遅くないと思います。また、睡眠薬などの内服で治療を始めた場合でも、生活習慣の是正は行う必要があります。
1.睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分
- 8時間にこだわらない
- 歳と共に必要な睡眠時間は短くなる2.
2.刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックス法
- 就床前4時間のカフェイン 摂取、就床前1時間の喫煙は避ける
- 軽い読書、音楽、ぬるめの入浴、香り、筋弛緩トレーニングなど
3.眠たくなってから床に就く、就床時刻にこだわりすぎない
- 眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせ寝つきを悪くする
4.同じ時刻に毎日起床
- 早寝早起きではなく、早起きが重要
- 休日も一定の時刻に起きる
5.光の利用でよい睡眠
- 目が覚めたら日光を浴びる
- 夜は明るすぎない照明を
6.規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
- 朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く
- 運動習慣は熟睡を促進
7.昼寝をするなら、15時前の20~30分
- 夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響
8.眠りが浅いときは、遅寝・早起きに
- 寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る
9.睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
- 寝酒は深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となる